人が転倒した時の衝撃をいくつかの文献資料から“高齢者の大腿骨骨折は平均3200N(kg換算で約320kg程度)の衝撃で起こる”と想定し、この数値を参考値として衣服へ適用可能な緩衝材の実験・検証を行いました。衝撃吸収の計測は後述のフォースプレート(日本キスラー株式会社製サンプリングヘルツ2.0KHz)を使った落下実験によって行いました。具体的にはフォースプレート上に緩衝材(以下パッドと呼称)を設置し、各試料につき繰り返し一定の条件からの落下実験を行い、各試料の平均値、標準偏差を算出して一配置分散分析を行いました。
今回行った実験の結果からは、パッドによって吸収率の違いに有意な差異があることが示され、最も優位な結果で約30%程度の衝撃を低減するパッドを見つけることが出来ました。


今回行った実験の結果からは、パッドによって吸収率の違いに有意な差異があることが示され、最も優位な結果で約30%程度の衝撃を低減するパッドを見つけることが出来ました。